ボードゲーム・サソリ 第1回
ぜんぜん知らない女子を連れてゲームマーケット2012に行ってみた 前編#4
前回 前編#3はこちら
「ようこそ。」に絶句
続いてProduct Artsのブースへ。”知性と感性に富んだヨーロッパ水準のボードゲームを生み出し、コミュニケーション豊かな社会の実現に貢献します”という「世界水準のゲーム制作に挑む」というタイトルのブログが話題のメーカーだ。3月の大阪のゲームマーケットではすぐに完売したというデッキビルドゲーム『COMPANY』が売られていた。
木箱のようなパッケージを見て「世界水準」の何かに引き寄せられるようにゲームに近づく。
リコ「カンパニー。会社? これ、どんなゲームですか? かんたんにはできないんですか?」
ブースの人「わかればできるんですけど。ちゃんとルールを覚えたら簡単にできるゲームですね」
箱を開けると『ようこそ。』と味のある女性の特大イラストが登場。
リコ「・・・・・・・・・・・・。」
箱を手にしばし絶句する。
ブースの人「アイコンとかを使って文字無いように努めたつもりです」
リコ「へ、へえ。すごいですねえ・・・」
ブースの人「基本的なサプライは、文字をでかめに書いて文字数を減らしました。そういう努力を・・・」
リコ「へえ、会社みたい・・・」
そう言ってブースを離れた。たしかに会社だけど・・・。
リコ「会社ってだけでも堅苦しいのに、箱を開けたら外人のお姉さんの絵が出てきて。お堅い感じがしましたね。説明書がすごく難しそうだし、説明を聞いてもピンとこなくて。いままでのより難しそうだなって思いました。ちょっと入り込めなかったですね。ファクトリーは」
い、いや、カンパニーです! 「世界基準」の人気ゲームも初心者には難しすぎたか。興味がない人には話題のゲームも形無しです!
この人、ドラマに出てますよね?
冒険企画局のブースで足を止めるリコさん。
袋に入った『バロンポテトの晩餐会』というゲームに興味を示す。
ブースの人「食事会に呼ばれたので、みんなでご飯を食べるんですけど、バロンポテトはポテトが大好きなので出る料理はポテトチップスなんです」
リコ「あっこれ、ポテトチップスですか」
ブースの人「指を一本ずつ使って取っていただきますっていいます。指を2本使うんで、2カ所取りにいってもいいし、取られそうだなって思ったら他に行くとか」
説明を聞いて軽く遊ぶことになった。かなり盛り上がりながら夢中で遊ぶ。
リコ「大の大人が本気でポテトチップスを奪い合うのが面白い。素っ気ないパッケージだったんで、一瞬なにかなって思ったんですけど、すぐ遊べるのがいいですね」
やはり簡単で取っつきやすいアクションゲームが好みのようだ。
しばらくフロアを徘徊するが、シミュレーションゲームなどを扱うアナログゲームショップの前で立ち止まるとラストナイト・オン・アースというゾンビゲームのパッケージを眺め続ける。
ブースの人「こちらはゾンビのアクション映画が再現できるゲームです」
リコ「この人、海外ドラマの『ゴースト』のヒロインですよね?」
ブースの人「え? ちょっとわからないですけど」
パッケージの女性を指さして、尋ねるリコさん。
リコ「似てるんですよ。それに出てる人かもしれない。本当に似てますね」
たぶん違います!