ボードゲーム・サソリ 第1回
ぜんぜん知らない女子を連れてゲームマーケット2012に行ってみた 後編#3
前回 後編#2はこちら
とんでもない事件が発生!
中古ゲームを販売するネオイエスタディ ワンス モアのブースでの国産レトロゲーム『くるくるバーガー』を見つけて反応するリコさん。
リコ「あのこれなんですか?」
ブースの人「ちょっとお待ちください! ちょっと待ってくださいね・・・」
リコ「あの、もういいです・・・」
ブースの人「はい! いまセーブしてますからね。ちょっとだけ・・・、待って・・・」
なんとブースの人2名が携帯ゲームをしていて接客ができないという事態が発生!
困惑するリコさん。
とんでもない人たちである。しかもよりにもよって、この人・・・、私の知り合いだ!
セーブが済んで余裕ができた彼に、今回の企画の意図を伝える。
ブースの人「なにそれ。最悪だよ! 売り手がテレビゲームがやってて返事しないってホント最悪だよ! よりによっていちばんまずいところを見つかってしまったな。あ、目線は入れといてね」
気を取り直してゲームの説明がはじめるブースの人。
ブースの人「これはですね。ゲームのイメージというのはこういうものですが、メニューに合わせてハンバーガーを作るんですね。遊べるんですけど、一部、アップルパイとか部品が欠品してるんです」
と、説明してくれてるのを聞いてるのか、すでに横にある別の商品に興味を持ちはじめるリコさん。お昼の長寿バラエティ番組『ごきげんよう』で使われてるような「○○な話」と書かれたサイコロを見ている。1500円という元の値段のシールが貼られているが、出展者が付けた380円という値段が別に貼られている。空気を入れて膨らます仕様。
たぶん膨らますとこんな感じになるはず。
リコ「あの、これ買いたいんですけど」
ブースの人「へ?」
リコ「これ380円なんですよね。買いたいんですけど」
まさか、今日初めての買い物がコレって! ゲームじゃないし!
リコ「380円だったらいいかなって。元の1500円だったら買わなかったですね。今度の飲み会に仕込んでちょっとやってみようかなって」
お金を払い満足げだったが、商品をそのまま渡されるとなにか袋に入れてほしいとお願いするリコさん。
ブースの人「袋? 待ってくださいね・・・。あーっ、よりによってK-BOOKSの袋しかないよ! ホント最悪だよ!」
初の買い物を済ませて少しテンションが上がったリコさんは『ごきげんよう』サイコロの入ったK-BOOKSの紙袋をぶら下げて、また歩き出した。